西部地域障害者パソコンボランティア特別研修を受講しました その2

ザザシティ浜松にある西部パレットで、平成23年度の西部地域障害者パソコンボランティア特別研修の2日目です。

理想のパソコンボランティアになりたいけど・・・

理想のパソコンボランティアになりたいけど・・・

今日は、午前中はIPadの活用法、午後は、パソコンボランティアの実際についてのお話を聞いたり、障害者の方、受講生全員で、「理想のパソコンボランティアとは」というテーマで、話し合いをしました。

障害者にとってのIPad【タブレット端末】利用

実は、見習、IPadの使い方を実習する[障害者にとってのIPad【タブレット端末】利用〕のコマ、受講前からとっても、関心ありでした。

というのは、最近使い始めたスマホで、見習、イタいミスを連発中。真夜中にネットを見ようとブラウザをタップしたつもりが、電話のところにあたったらしく、電話発信・・・。とにかく平べったい画面をタップしたりするのって、となりを触っちゃったり、「だいたい、この辺?」っていうあいまいな感じがぬぐえないです。障害者の方が使う機器は、ONとOFFがはっきりしていたり、キーボードも、FとJとかにしっかり出っ張りがついてたり、とにかく、はっきりでこぼこがついてたりして、触ればどんなものか分かる、立体的な仕様のものじゃないと、使いにくいんじゃ・・・って思い込んでました。

だから、IPadみたいなタブレットは問題外、と思ってました。

福祉関係のアプリが入っているIPad

福祉関係のアプリが入っているIPad

でも、びっくり、IPadはWindowsのコンピューターの簡単操作以上に、そのままで福祉用具化できる機能が備わってました。
たとえば今日実習で使ったIPad2だと、アクセシビリティの設定でViceOverという画面を音声で読み上げてくれる機能、画面を拡大できるズーム機能、黒い背景に白い字で表示する「黒字に白」とか、フォントサイズを大きくする「テキストを大きな文字で表示」、タッチ機能が登録できるAssisitive Touch(アシスティブタッチ)とか、あります。こういう機能を組み合わせると、たとえば視覚障害の方でも、テキストを自動で読み上げて、該当する場所をタップする(これがけっこうアバウトな場所でも、きっちり認識してくれる)とかで、けっこう使えるそうです。

それに、有料・無料のアプリを追加すれば、筆談だとか、高性能の読み上げアプリとか、点字翻訳とか、もう、めちゃくちゃ福祉機器になります。こういう機能のついた専用福祉機器は前からあるようですが、「でも、お高いんです、とっても」ということで(たとえば、はい、30万円ですぅ。とか)大変ですし、特殊な専用機だと、いつ、製造中止になるか分からないという問題もあります。でも、これらのアプリはだいたい5000円とか、そういう感じ。安くはないけど、そういうお値段に比べると、ほんと、桁違いです。それに、だれでも使いたいIPadだから、簡単に製造中止にはなりそうにないし・・・。

見習、反省です。思い込みで、IPadは障害者の方に使いにくいって決め付けてました。もっと視点がぐりぐりと動くようにならなきゃです。

その後の講座の内容でも、思ったのですが、「自分なら、どう感じるか」と、自分の感覚から、障害者の方の感じ方を想像するのでは不十分だなということです。上から目線、とか、下から目線、とかじゃなく、上下左右以外にも、3Dな目線で見れるようにならなきゃなと感じました。

ということで、内容がとっても濃く、雪崩のような経験に、ちょっとドキドキな見習です。